肛門の解剖学

肛門の断面図
@肛門
肛門の出口から歯状線まの部分。この部分は括約筋の働きで閉じている。痛みを感じる知覚神経がきているため、腫れたり傷ができると強い痛みを伴う。表面は皮膚に似た肛門上皮でおおわれているため、丈夫で出血しにくい。
A直腸
歯状線より奥の大腸の下端部分。知覚神経がきていないため、ここにできる病気は、周囲を圧迫(たとえば、大きな直腸癌が周囲の神経を圧迫するような場合)しない限り痛みを感じない。表面は粘膜でおおわれているため、もろく出血しやすい。
@A間 歯状線
肛門縁(肛門の出口)から約1.5cm奥にある肛門と直腸の境界部分。歯状線より奥を直腸、手前を肛門と呼んでいる。ここの下に凸の部分には肛門小窩というくぼみがあり、この部位から細菌が侵入し感染すると、肛門周囲膿瘍→痔瘻となる。
B外括約筋
脊椎神経支配のため、意識的にしめることのできる強い筋肉。この筋肉を手術などで大きく損傷すると、便漏れなどの後遺症の原因となる。
C内括約筋
直腸の壁を作っている筋肉の下端にあたり、自律神経支配のため意識によって動かすことができないが、意識しなくても肛門を閉じていてくれるのもこの筋肉の役割である。
DE痔静脈叢
肛門周囲に、網の目のよに存在する血管。この部分が膨れたものを痔核と呼ぶが「ここまでは正常でこれ以上大きいと痔核」というような境界はない。水のような便でも漏れないのは、柔らかい血管の集まりが肛門の出口で『パッキン』の働きをしているからである。
D外耳静脈叢
肛門部分から肛門周囲の皮下にある血管の集まり。この部分で血液が固まって血栓を作ると肛門が腫れ痛みを生じる。
E内痔静脈叢
歯状線より奥の直腸粘膜下にある血管の集まり。粘膜部分でできるので出血しやすすいが痛みはない。支えが弱くなり脱出したものを脱肛と呼んでいる。